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VC2008のPGO

VS2008Proを入手しました。

VC6のプロジェクトをコンパイルすると、エラーとワーニングの山。。。

デフォルト状態ではfor (int i=0; i<100; i++) {…} としたときのiのスコープがVC6の時とは異なるようです。コンパイルオプションを変更するとソースはそのままでOKでした。ワーニングはstrcpyはstrcpy_sに置き換えろみたいなものが大量に出ていますね。これは無視してよさそう。

その他、いろいろありましたが、何とかコンパイルでき動かせました。

速度はVC6でコンパイルしたものとはほぼ同じようです。コンパイルオプションで最大限の最適化というオプションがあったのでその設定でコンパイルしてみましたがむしろ遅くなってしまいました。

さて、お待ちかねのPGOですが、446秒かかっていた探索が387秒で完了、なんと約0.87倍に短縮されました!!ソースの見直しでここまで高速化するのは至難の業ですから、乗り換えてよかったです。

あとは、64ビット化するかですが。。。手元に環境がないので簡単には試せませんが、1割ぐらい速くなるのなら実行したいですね。備後将棋の恩本さんはあまり変わらなかったとおっしゃっていましたが。

あと気になるのはVS2008Proでコンパイルしたモジュールの動作保障がWin2000以降とのことで、95,98,Me,NTが動作保障の対象にならないようなのです。動かしてみて動けば良いような気はしますが。

今週のK-Shogiの改良

話題のBonanzaのソースを少し見てみましたが、ちらりと見ただけでは理解できそうにありませんでしたので、次の選手権まではソースは見ないスタンスで行くことにします。

K-Shogiでは探索の深さを持ち点から指し手の評価値(良い手ほど値が小さい)を引いていく方式で制御しています。指し手の評価値はSEEやその他の評価項目から手動で作っています。持ち点は1回目の反復は30からスタートで反復毎に10から20づつ増やしていきます。(実現確率を劣化したような方式です。)

今週の改良はNull Move Puruningに入る条件を残り持ち点が30以上だったのを20以上にしたところ、自己対局で147勝135負となりました。今は20→10で確認中です。(今週の改良時間は10分ぐらいでした(笑))

開発ツール

K-Shogiの開発には未だにVC6を使用していますが、VS2005以降のPGOにはかなり興味があります。10%程度速くなるようです。K-Shogiのコードは無駄が多そうなので、最適化の利きも良いのではないかと想像しています。しかし、VS2005・2008には普通のプロファイルの機能がなく、かなりマイナスです。と思っていたら、かずさんのブログ http://vivio.blog.shinobi.jp/Entry/52/ でプロファイルを取る方法が紹介されていました。

しかし、ProfessionalEditionは高価という問題が。。。\10万あれば新しいCPU+MB+MEMが買えてしまうなぁ。