昨日届いたRaspberry Pi 2です。
早速、Raspbianを新規インストールして、ベンチマークなどやってみました。
Raspbianを新規インストール
以下、手順のメモです。基本、旧モデルと同じでOKです。
以下から、Raspbian wheezyのイメージをダウンロード。
http://www.raspberrypi.org/downloads
現時点最新の2015-01-31-raspbian.zipをダウンロードしました。旧モデルと共通になっています。
zipファイルを展開しておきます。
マイクロSDカードへOSイメージ(2015-01-31-raspbian.img)を書き込みます。
書き込みにはWin32 Disk Imagerを使いました。
マイクロSDカードには少し古いですが、手元にあったPCI microSD 8GB class6を使用しました。
今から購入されるのであれば16GBのclass10の製品が良いかと。
OSイメージを書き込んだ、マイクロSDカードをRaspberry Pi 2に差し込みます。
手元に余っているHDMIケーブルがなかったので、モニターとキーボードなしでセットアップしました。
LANケーブルを接続し、MicroUSBに電源を接続します。
Raspberry Pi 2はRaspberry Pi B+など旧モデルよりも消費電力が大きくなっているため、電源は2A以上供給できるものが良いようです。
今回接続したネットワークはDHCPでIPが割り当てられるのですが、SoftPerfect Network Scannerというソフトを使用してIPを調べました。
TeraTermからSSHで接続します。
デフォルトのIDは以下になります。
Username: pi
Password: raspberry
初期セットアップ
SSHで接続できたら初期セットアップを行います。
$ sudo raspi-config
以下、raspi-configのメニュー操作です。
raspi-configをアップデートします。
8 Advanced Options A0 Update
TimezoneをTokyoに変更します。
4 Internationalisation Options I2 Change Timezone Asia Tokyo
マイクロSDカードの領域を拡張します。
1 Expand Filesystem
raspi-configを抜けると再起動します。
●モジュールの更新
いつもの通り、モジュールおよびファームウェアを更新します。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get upgrade $ sudo rpi-update
ベンチマーク
ここまでの作業で、体感では旧モデルよりも動作がさくさくしていることが感じられましたが、実際にどのぐらい早くなっているのか、ベンチマークで調べてみました。
ベンチマークにはUnixBench5.1.3を使用しました。(以前旧モデルで調べた結果があるので)
UnixBenchはマルチコアの場合はシングルコアとマルチコアの結果が取得できます。
以下のようにインストールします。
$ wget http://byte-unixbench.googlecode.com/files/UnixBench5.1.3.tgz $ tar zxvf UnixBench5.1.3.tgz $ cd UnixBench $ make
以下のように実行します。
$ ./Run
UnixBenchの結果(抜粋)です。
1coreの結果
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX Dhrystone 2 using register variables 116700.0 2956827.9 253.4 Double-Precision Whetstone 55.0 497.9 90.5 Execl Throughput 43.0 361.3 84.0 File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 73212.5 184.9 File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 21008.4 126.9 File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 193376.5 333.4 Pipe Throughput 12440.0 176522.6 141.9 Pipe-based Context Switching 4000.0 31446.0 78.6 Process Creation 126.0 1340.3 106.4 Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 1194.2 281.6 Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 339.0 564.9 System Call Overhead 15000.0 408052.5 272.0 ======== System Benchmarks Index Score 174.1
4coreの結果
System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX Dhrystone 2 using register variables 116700.0 11818803.3 1012.8 Double-Precision Whetstone 55.0 1989.8 361.8 Execl Throughput 43.0 1368.4 318.2 File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 117321.3 296.3 File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 32962.0 199.2 File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 317979.1 548.2 Pipe Throughput 12440.0 702433.1 564.7 Pipe-based Context Switching 4000.0 123276.1 308.2 Process Creation 126.0 2905.3 230.6 Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 2713.4 639.9 Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 357.6 596.0 System Call Overhead 15000.0 1575710.5 1050.5 ======== System Benchmarks Index Score 445.2
旧モデルのRaspberry PiでのUnixBenchを2013年3月に行っています。⇒こちら
旧モデルと比較した結果が以下です。
なお、今回はCPU速度の比較が目的なので、Dhrystone(整数演算)とWhetstone(不動小数点演算)のINDEX値で比較します。
ベンチマーク | RasPi (700MHz) |
RasPi (900MHz) |
RasPi2 (900MHz) 1core |
RasPi2 (900MHz) 4core |
---|---|---|---|---|
Dhrystone | 144.1 | 183.4 | 253.4 | 1012.8 |
Whetstone | 49.1 | 63.3 | 90.5 | 361.8 |
※旧モデルのRaspberry PiはOSが古いです。最新のOSで実行した場合は若干異なる可能性があります。なお、UnixBenchのバージョンは同じです。
※旧モデルのRaspberry Piは既定のクロックは700MHzですが、参考までに900MHzにクロックアップした場合の結果も載せています。
1coreでもクロックの向上分以上となっており、かなり速くなっていますが、やはり4coreでの値は圧倒的です。
デスクトップPCとして使用すれば4coreの恩恵にあずかれると思いますが、4coreを活かしたマルチスレッドのプログラムを組みたいですね。
2015年2月22日追記
本記事の続きとして、【Raspberry Pi 2】 NEON/VFPv4とUnixBenchの実験を書きました。
[amazonjs asin=”B00TBKFAI2″ locale=”JP” title=”Raspberry Pi2 Model B ボード&ケースセット (Standard, Clear)”]
[amazonjs asin=”B00TLGADDS” locale=”JP” title=”Raspberry Piスターターパック (Pi2 用Standard)”]
[amazonjs asin=”4800710901″ locale=”JP” title=”これ1冊でできる!ラズベリー・パイ 超入門 改訂第2版 Raspberry Pi Model B/B+/2対応”]
「【Raspberry Pi 2】 OSインストールとベンチマーク」への1件のフィードバック