コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、世界中が苦境に立たされている昨今。感染したトランプ大統領はどうにか無事退院したようですが、欧州や香港ではバーやレストランの営業制限を設定したり、制限を検討したりと、まだまだ影響は続きそうです。そんな中、海外メディアでは、Raspberry Pi(ラズベリー パイ)を手に、コロナウイルスに立ち向かおうというアイディアが紹介されているようです。
Raspberry Pi(ラズベリー パイ)とは
本ブログでも度々ご紹介してきたRaspberry Pi(ラズベリー パイ)。扱いが比較的容易で拡張性が高いことから、アイディア次第で日常に役立つ様々なものを作り出すことができます。プログラミング学習のため、子どもから大人まで楽しめるだけでなく、組込み開発のスペシャリストなど幅広いエンジニアにも活用されています。2020年10月現在は、「Raspberry Pi 4 モデルB 4GB」が最も新しい製品となっています。
※補足:Raspberry Piの購入には国内総代理店であるRSコンポーネンツを使っています。 電子工作にも使われる加速度センサ などの部品等を50万点超取り扱っており、世界32ヵ国へオンライン販売をしています。
手洗い支援ロボット「ペペ(Pepe)」
コロナウイルスの感染防止に重要な手洗い。「バースデーソングを2回歌いながら手洗いをしましょう」と言われても、誰かに付き添ってもらわないと、手洗いのモチベーションが上がらない、という子供もいるのではないでしょうか。Raspberry Piによって制作された、手洗い支援ロボット「ペペ(Pepe)」は、子供たちに手洗いを楽しんでもらいながら、きちんと感染予防をしてもらう対策として英国グラスゴー大学の研究者によって考案されました。手洗い場の壁に簡単にとりつけることができ、子供たちが手洗い場に来ると接近を感知し、音声によって手洗いを応援してくれます。
手洗いの20秒間Spotifyで音楽を流してくれるソープディスペンサー
20秒間の手洗いは大切なのは頭ではわかっていても、大人でもちょっと面倒がってしまいがち。そんなとき、20秒間Spotifyで音楽を流してくれるソープディスペンサーなら、退屈な手洗いも、ノリノリでできるようになるかもしれません。
体温を測定するサーマルカメラ
高熱が出ていないかどうか、Raspberry Piを組み合わせたサーマルカメラで自分や友人を映せば一目瞭然です。
雑音の中で咳だけを聞き分ける「FluSense」
だんだん人通りも元に戻りつつある日本。もし周囲に咳をしている人がいたら、その場を離れたり、マスクの着用を改めて確認したりしたい、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。Raspberry Piを用いた「FluSense」は雑音の中から咳を聞き分け、風邪に似た症状がある人が何名ほど周囲にいるかどうかを判断してくれる装置です。
マスクにテキストを映し出す
最後にご紹介するのは、テキストをスクロール表示で映し出すことができるマスク。マスクを着けていると話し声が聞き取りにくくなる、という問題を解決するために作られたとのことですが、マスク上で光り輝く文字がスクロール表示されていく様子は、街中でとても目をひきそうです。フェイスカバーバージョンもあります。
皆さんも、Raspberry Piを使って、楽しく感染予防をするアイディアを考えてみてはいかがでしょうか。